飛行機で移動する場合、どんな人でも遭う可能性のあるトラブルのひとつが「ロストバゲージ」です。いざという時に備えて、やっておくべき対策を、事前準備と飛行機搭乗時の行動に分けてご紹介します。
業務で海外渡航する場合、海外旅行保険へは会社が加入するのが一般的。契約内容にもよりますが、渡航中のケガ・病気の治療費はもちろん、ロストバゲージによる損失も補償の対象になります。会社が加入している海外旅行保険の内容や、トラブルの際にどこへ連絡すればいいのかなどを、事前に確認しておきましょう。
続いて、機内持ち込み手荷物の準備です。ここでは、ロストバゲージ対策として用意したいものを紹介します。
□旅行行程と宿泊先をまとめたメモ
ロストバゲージの申請を行うときに必要になります。
自分の名前、利用する経路と便名、滞在先ホテルの正式名と住所、電話番号、自分の会社の連絡先などを、英語で書いたメモを作っておきましょう。
□スーツケースの特徴を書いたメモ
メーカー、色、形、サイズなどを係員に説明できるよう、英語や渡航先の言語で書いたメモを作っておきましょう。スマホで写真をとっておくのもおすすめです。
□1〜2日分の着替え・洗面用具
街へ出れば現地調達もできますが、手続きなどで時間をとられることを考えると、最低でも1日分のインナーを持っていると安心です。常備薬も手荷物に。女性は生理用品も忘れずに。
□貴重品
基本的なことですが、仕事の書類・現金・電子機器などの貴重品は、必ず手荷物で持って行きましょう。
さらに、スーツケースにはネームタグ(ラゲージタグ)をつけておきましょう。積み下ろしの際に、ちぎれたり外れたりしないよう、しっかりした素材のタグを選ぶのがおすすめです。
ネームタグには、名前とメールアドレスなど渡航先でも確認できる連絡先、さらに、利用する経路と便名、滞在先ホテルの情報を、英語で記載しておきます(行きの場合)。タグが外れてしまったときのために、機内持ち込み手荷物用に用意した旅行行程と宿泊先をまとめたメモをコピーして、スーツケースを開けたとき目につく場所に入れておくと、さらに安心です。
復路の便名、会社や自宅の連絡先を記載した紙も用意しておき、帰りに入れ替えるといいでしょう。
空港のカウンターでスーツケースを預けると、スーツケースにクレームタグがつけられ、搭乗券とともにその半券が渡されます。ロストバゲージの何パーセントかは、チェックイン時の係員のクレームタグ発券手違いや、タグをつけるときの取り違えなどで起こります。
スーツケースにつけられたタグに記載された3文字のアルファベット(スリーレター・コード)が、行き先の空港のものになっているかどうか、便名が間違っていないか、控えの半券と相違ないかを、自分の目でしっかりチェックしておきましょう。
特に乗り継ぎ便を利用する場合は、スーツケースを中継空港でピックアップするのか、そのまま最終目的地まで預けっぱなしになるのか、確認が必要です。預けっぱなしの場合は、タグに書かれた空港コードが最終目的地の空港名になっているかどうかチェック。さらに、乗り継ぎ空港のトランスファーカウンターで搭乗券を発行してもらう場合は、最初の空港でもらったクレームタグの半券を提示して、登場する便のシステムに登録してもらう手続きを忘れないようにしましょう。
クレームタグの半券は、スーツケースの行方を捜すのに必要になるので、再びスーツケースが手元に戻ってくるまでは、なくさないよう大切に持っていてくださいね。
<著者情報>
経費精算システム「J'sNAVI NEO」編集部
経費精算や出張管理業務の効率化を追求してきた20年の実績を活かし、経理や人事のバックオフィス業務をはじめとするビジネスに役立つ情報を更新しています。
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